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大井囃子

・資源No:949
・分類:学ぶ(名人・伝統の技)
・地域:大井地区
・住所:大井・6-18-36
・最寄駅:大森駅
・備考:鹿嶋神社

 ■資源プロフィール

大井囃子(指定文化財・民俗芸能第1号 S60.3.14日指定)
江戸時代、池上道沿いの鹿島社(今の鹿嶋神社)では毎年6月に豊年を願って神楽が行われていたと記されています。
現在でも鎮守の祭礼には、太鼓・鉦(かね)・笛を組み合わせて演奏される祭囃子がつきものです。江戸の祭囃子の源流は、葛西囃子とされています。
葛西囃子から分岐した目黒囃子の流れをくむ大井囃子が大井村で始められた時期は、地域によってまちまちで、文政3年(1820)に大井村・原(西大井2丁目)の倉本彦五郎の発起によって始められ、目黒囃子系の師匠倉本三五郎を迎えて誕生しました。その後、倉本三五郎が村の有志に教え、囃子連中がつくられたと伝えています。そして天保8年になると7名の師匠が出て、大井村のあちこちで太鼓や笛の音が聞こえるようになったのです。大井村でも東海道に沿った浜川町(立会川河口付近)では天保8年(1824)に始められ、御林町(鮫洲)では、明治3年に始まったと記録されています。
戦後途絶えていた大井囃子は、昭和36年に大井囃子保存会が結成され、会員も増え、昭和60年に品川区無形民俗文化財に指定されています。

大井囃子の基本構成は、大太鼓(1)・調べ太鼓(小太鼓)(2)・鉦・笛の5人囃子で演奏される。
曲目は@打ち込み(うちこみ)A破矢(はや)B乱拍子(らんびょうし)C宮昇殿(みやしょうでん)D鎌倉E国堅(くにかため)F鎌倉四丁目G玉入(たまいり)上・下H破矢I納めの10曲であり鎌倉時代の知名・祭儀・軍事・都景から局の名前がつけられている。
大井囃子は現在でも、2月の節分祭・7月の中祭・10月の大祭などのさい、鹿嶋神社の神楽殿で演奏されています。

品川歴史館 大井〜海に発展するまち〜
教育委員会「大井村の芸能」より引用

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