●養玉院(しながわ百景No.068)
本殿右の荏原七福神(布袋尊)への坂道を上ると(布袋尊=寛容で福寿、財宝をもたらす神)正面、朱塗りの五智如来堂「瑞應殿(ずいおうでん)」には大井の大仏といわれた五体の大仏様が鎮座する。
木喰但唱(もくじきたんしょう)が心血を注いで彫り上げた大日如来、釈迦如来、阿弥陀如来、宝生如来、薬師如来は約3メートルの大きく荘厳な如来像で、完成時には、江戸有数の名作として評判となりました。
・如来寺は、気喰但唱が高輪に創立したお寺で、但唱の発起によって造立された五智如来が安置されているところから、俗に高輪の大沸と呼ばれ、後に現在地に移転しました。
・養玉院は、上野寛永寺の塔頭三妙院がその前身で開山として天海を迎えていますが、寺を創立したのは天海の弟子賢海、二代目は賢海の弟子念海であります。後に下谷坂本に移り養玉院と改め、対馬の領主宗家の菩薩寺となりました。その後如来寺と合併し現在の場所に移りました。
・ 高輪車町及び如来時門前絵図
東京都有形文化財 古文書
・ 紙本着色仏涅槃図(長谷川等言筆)
東京都有形文化財 絵画
・ 絹本着色阿弥陀三尊来仰図
品川区指定文化財 絵画第5号 1幅
・ 木造釈迦如来及び両脇侍像
品川区指定文化財 彫刻第4号 3躯
・ 木造阿弥陀如来立像
品川区指定文化財 彫刻第5号 1躯
・ 木造天海僧正座像
品川区指定文化財 彫刻第6号 1躯
・ 木造五智如来坐像
品川区指定文化財 彫刻第7号 5躯
・ 木造念海和尚像
品川区指定文化財 彫刻第18号
・ 石造線刻地蔵菩薩座像
品川区指定文化財彫刻第20号
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大仏の千灯供養(しながわ百景No.069)
・8月13日の迎え盆には、境内の約千個の堤灯に次々と火をともす大仏の千灯供養を行う。
●春に行なわれる「花まつり」の頃に例年
桜が満開になり、本殿等との調和がとても美しい。
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