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戸越地蔵尊(旧中原街道供養塔群2)

・資源No:624
・分類:観る(歴史・史跡)
・地域:荏原地区
・住所:荏原2-9-17
・最寄駅:戸越銀座駅

 ■資源プロフィール

旧中原街道沿いの六基の供養塔が収められ、江戸期の戸越村・桐ヶ谷村の民間信仰を今に伝えている。

<品川区指定文化財・民俗第20号>
・6基の供養塔がお堂の中に祀られている。
 向かって右側手前から、次のように並んでいる。
1)(右手前)石造地蔵菩薩供養堵
・製作年代不明、江戸中期と推定。
・桐ケ谷、戸越両村の村民が施主となって造立したもの。
・「子育て地蔵」として信仰されている。
2)(奥右手)石造供養塔
・江戸中期の造立と推定されるが、全体に風化が著しく、詳細ほ不明。
3)(奥中央)石造庚申供養塔
・宝層4年(1754)に、戸越村の村民によって造立されたもの。
・正面に青面金剛像を浮き彫りにしている。
4)(3の左側)石造庚申供養塔
・延宝元年(1673)の道立。
・施主として権助以下6名の名を記す。
・正面中央部は空白で、下部に三猿を配す。
5)(奥左手)石造庚申供養塔
・寛文6年(1666)に、戸越村の村民によって造立されたもの。
・正面に長文の銘文を刻み、下部に三猿を配す。
6)(左手前)石造墓碑
・下方が欠失しているため戒名等の詳細は不明。
・没年月と思われる記年があるため、寛文2年(1662)ころのものと考えられる。
・髭題目が記されており、日蓮宗系の墓碑か。

・池波正太郎(1923-1990)は昭和30年(1955)に、この近くの旧中原街道脇に居を定め『鬼平犯科帳』『剣客商売』などを著作。

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