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願行寺/しばり地蔵/十夜法会

・資源No:431
・分類:観る(歴史・史跡)
・地域:品川地区
・住所:南品川2-1-12
・最寄駅:新馬場駅
・電話:03-3474-8484

 ■資源プロフィール

浄土宗
・室町時代のおわりごろ、品川の浜辺にあった念仏聖の草庵をもとに、
 文明年間(1469〜87)に、鎌倉・光明寺中興観誉祐宗が開いた。
・本堂は文化年間(1804〜18)の建築。
 正方形の「宝形造」という形で、外陣の天井には龍の墨画が三面に描かれている。

○願行寺文書3巻18点<品川区指定文化財・古文書第11号>
・「十夜縁起」は、浄土信仰における十夜法要にもとづくものであり、弘治3年(1557)に編述した縁起を、元禄2年(1689)に知恩院(京都)と光明寺(鎌倉)に奥書を求めたものである。その由来と当時の由緒についても言及しており、他の「本尊縁起」や願行寺塔頭や本末関係を示す古文書を含めて仏教史上貴重な資料。

○十夜法会
・10月14日に行われる。
・明応4(1495)に、開山の観誉上人が宮中で阿弥陀経を読んだことに始まるとされ、江戸時代には浄土宗や天台宗の寺院で行われた。
 近在の人々が本堂に集まり、太鼓や双盤(鉦)に合わせて念仏を唱える。

しばり(しばられ)地蔵
・地蔵堂に安置されている。
・地蔵の身体を縄で縛ると、苦しみを肩代わりしてくれるといわれるため、以前は荒縄で首だけを残してびっしりと縛っていた。現在は白い麻縄を地蔵の胴にだけ巻いている。
・石の地蔵でも縛り続けてはかわいそうだからと、10月14日の法会の夜には、住職がこの縄を解いて、翌日また縛りなおすという。
・地蔵ほ、首がとれるようになっており、願をかける人が首をそっと持ち帰って祈願し、願いがかなうと首を二つにして奉納している。そのため、地蔵のまわりにはいくつもの首が並んでいる。

☆墓地に眠る人
村田嘉久子(1893〜1969) 明治から昭和にかけて活躍した女優。

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