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大龍寺(だいりゅうじ)

・資源No:423
・分類:観る(歴史・史跡)
・地域:品川地区
・住所:南品川4-2-16
・最寄駅:新馬場駅
・電話:03-3474-7743
・備考:しながわの史跡

 ■資源プロフィール

室町時代、寛正4年(1463)に時宗の東光寺として開創されたが、のちに衰退し、江戸時代の元禄16年(1703)に黄檗宗(おうばくしゅう)に改宗された。時宗時代に作られた閻魔堂は、その時、同じく時宗の長徳寺に移された。
黄檗宗は、江戸時代に中国人の僧、隠元(いんげん)によって始められた禅宗の一派。改宗の際の開山は隠元の弟子、慧林(えりん)、またはその弟子の香国(こうこく)と伝えられ、墓地の入口にある香国の墓は、東京周辺では珍しい中国風のものである。

<品川区指定文化財>
○木造釈迦三尊像(彫刻第8号)
・改宗に際して黄築宗の大本山である宇治(京都府)万福寺本尊の体内仏を施入したという。
・本尊は像高30センチメートルほどの中国凰の像で、厨子に収められている。
○木造伽藍神倚像(彫刻第9号)
・寺院伽藍の守護神として祀られた像で、本尊とともに改宗時に施入されたと伝えられる。顔だちや衣服などに極めて中国的な特色を持つ。
○大龍寺日用規約
・横長の長方形の一枚板に刻まれ、本堂正面、向かって右側の外壁に掛けられている。
・日用規約は、禅宗の修行道場等に掲げられ、修行僧の日常生活規範を記す。
・大龍寺の規約は全10条からなり、日課行事、衣服、年中行事、祈祷等について定めている。
○大龍寺所蔵絵画類
・江戸時代初期に黄檗宗の中国人僧、濁湛(1628〜1706)によって描かれた「紙本墨画淡彩廬葉達磨図」1幅(絵画第6号)
・江戸時代後期の著名な画家、谷文晁(1763〜1740)の手になる「絹本着色羅漢図」双幅(絵画第7号)
・江戸時代後期の僧で俳画風の墨絵を多く残した仙崖(1750〜1837)の「紙本塁画文殊騎獅図」(絵画第8号)1幅など。
○大龍寺のシイ(天然記念物第16号)
・樹種はスダジイ。
・推定樹齢150〜200年、幹の周囲3.22メートル、樹高9.5メートルで
 根元から4本に分かれた幹が美しい樹形を造っている。

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