時宗
・鎌倉時代後期の永仁6年(1298)に荒井道場なる時衆道場として開かれた。
・江戸時代には、鈴ケ森で処刑された罪人や引き取り手のない遊女などを
葬ったため「投げ込み寺」とも呼ばれた。
・昭和の初期に信徒から寄進されたという木造菩薩坐像があり、伝来ははっきりしないが、平安時代の11世紀前半の作風を示し、区内でも最も古い像と考えられている。
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海蔵寺無縁塔群(区指定文化財史跡第14号)
・慶応元年(1865)建立の「津波溺死者供養塔」
大正4年(1915)建立の「京浜鉄道轢死者供養塔」
関東大震災のときに品川の海岸に流れ着いた死者の供養のため
昭和7年(1932)に建立した「大正葵亥震火大災・死各霊供養堵」
・墓地の中にある通称「首塚」は、多くの無縁塔を合祀したもので、
天保の大飢饉の死者を祀った「215人塚」や、慶応元年に元禄以降の
獄死者の遺骨を葬った「無縁塔」、
罪人の首を葬り、上に観音像を祀った「首塚」などが含まれている。
・「首塚」はお参りをすると頭痛が直るとの言い伝えがある。
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