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海雲寺と千躰荒神祭り

・資源No:416
・分類:遊ぶ(祭り・イベント)
・地域:品川地区
・住所:南品川3-5-21
・最寄駅:青物横丁駅
・電話:03-3471-0418
・備考:しながわ百景No.034

 ■資源プロフィール

曹洞宗
・鎌倉時代中期の建長3年(1251)の開山。
 最初は、海晏寺(臨済宗)の一塔頭だったが、慶長元年(1596)に
 曹洞宗に改められ、独立の一寺となる。
・正面の2堂のうち、右側が本堂、左側が荒神堂。
・荒神堂に祀られている千躰荒神は、芝二本榎(現港区)の佐賀藩下屋敷にあったもので、寛永14年(1637)に島原の乱の平定を命じられた藩主鍋島家が、戦勝を祈願してかなえられたことに感謝し、ここに祀ったといわれている。
・江戸時代から「品川の荒神さん」として人々に親しまれてきた。
 荒神様は火と水の神、また、台所の神とされる。

○千躰荒神祭り
・千躰荒神は、火と水の神様。
・毎年3月と11月の27日、28日に、台所に祀るお宮を清める護摩供養が行われる。
・この日は、境内から青物横丁駅まで、露店が軒を連ね、
 大勢の参拝者で大変な賑わいとなる。
・お釜の形をした「おこし」が名物。
・参拝者は自分の家の台所にある荒神様を風呂敷に包み、首にかけて参拝する。
 これを護摩で清めてもらい、帰るのだが、途中寄り道をしたり、
 包みを下に置いたりしてはならない、といわれている。
○千躰荒神堂奉納扁額(大絵馬)・・・区指定文化財 民族第16号
・荒神堂内に信徒の奉納した27面の扁額がある(有名な浪曲師 廣澤虎造の名前が刻まれた扁額)
・最も古いのは安政3年(1856)のもの。
・絵額ほ雌雄二鶏図が多く、ほかに天岩戸図などもある。
・文久元年(1861)奉納の雌雄二鶏図の絵額は、板ガラスの裏から描いた絵を、表からみる「ガラス絵」という技法で描かれた区内では唯一のもの。
・挌天井纏鏡板も貴重。
平蔵地蔵
・山門を入ってすぐ正面に2体の地蔵菩薩像があり、右側の地蔵像が平蔵地蔵と呼ばれている。
・由来:江戸時代の末期、、鈴ヶ森刑場の番人をしながら交代で町に出て施しを受けて暮らしていた三人連れの乞食がいた。その一人平蔵は、ある日、大金が入った財布を拾って届け、お礼のお金も、当たり前のことをしただけと受け取りませんでした。しかし、仲間たちは金を山分けにすれば三人とも乞食をやめて暮らせたのにと腹を立てて、正直者の平蔵を自分たちの小屋から追い出し凍死させてしまった。この顛末を聞いた財布の落とし主の武士は、大変悲しみ、地蔵像を建てて平蔵の菩提を弔ったという。
鳥瑟沙摩明王(うすさまみょうおう)
・お参りすると下のお世話にならずにすむという信仰がある。
橘流寄席文字筆塚
・家元/橘右近によって平成6年に建立。
江戸を偲ばせる古い石塀
・古い石塀には、落語家、芸者、料理屋などの名が刻まれており、荒神様が江戸中から信仰を集めていたことがわかる。
○電燈講の像、鐘楼、力石なども興味深い。

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