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東海寺大山墓地

・資源No:141
・分類:観る(歴史・史跡)
・地域:品川地区
・住所:北品川4-11-8
・最寄駅:新馬場駅
・電話:03-3471-6943
・備考:しながわ百景No.021

 ■資源プロフィール

京浜東北線、東海道本線の目黒道ガードをくぐり、硝子工業発祥の地の記念碑を左に見て、線路際の坂を上る。山手線、環状6号線(山手通り)に囲まれた三角地帯。
・沢庵和尚の碑:亀の台座に載せられた「開山沢庵和尚塔」で、沢庵の事蹟が漢文で記されている。沢庵没後108年の宝暦3年(1753)に建てられたもの。
・利休居士追遠塔:千利休200回忌を7年後にひかえた天明3年(1783)の建立。
・江戸、及び近代日本を知る上で欠かせない史跡。


☆大山墓地に眠る人々:沢庵和尚、国学者/賀茂真淵、鉄道の父/井上勝、江戸の天文学者で、現代に通じる暦と天文台の創始者/渋川春海。近代工業の父/西村勝三、裏千家第6世/六閑斎泰曳宗安、国学者の本居内遠、儒学者の服部南郭らの墓がある。


<国指定文化財/史跡>
沢庵宗彰(沢庵和尚)(1573〜1645):3代将軍家光に請われて品川に東海寺を開山。日本を代表する禅宗の名僧。墓は、直径約1メートル、高さ0.5メートルの遍平な自然石を台座の上に載せている。

<品川区指定文化財・史跡第6号>
・渋川春海(1639〜1715):京都出身。本名・安井算哲。江戸時代初期の天文学者。天体観測の成果をもとに独自の暦「貞享暦」を考案、800年も使われて狂いの生じていた「宣明暦」を改めた。

・六閑斎宗安(1694〜1726):茶道・裏千家の六世家元。

・服部南郭(1683〜1759):江戸時代中期の儒学者。京都出身。荻生狙来に師事し、柳沢吉保に仕えた。

<国指定文化財/史跡>
賀茂真淵(1697〜1769):遠江国(現静岡県)出身の江戸時代中期の国学老。本居宣長らとともに国学の四大人と称された。
石塀で仕切り入口に鳥居を設けた墓域の中にあり、石を数個並べた上に、自然石を載せたもの。

・本居内遠(1792〜1855):江戸時代末期の国学者。本居家では宣長に次いで学識が深かったという。

西村勝三(1836〜1907):明治時代の実業家。文明開化の先駆けとして、貿易業、製靴業、洋服商など新しい事業を展開、その後、官営品川硝子製造所の払い下げを受けてガラス製造を行い、また耐火煉瓦(白煉瓦)の製造も手掛けた。

井上勝(1843〜1910):日本の鉄道の創始者。長州藩(現山口県)の生まれ。鎖国の禁を侵して英国に渡り、鉄道技術を学ぶ。明治維新後、初代鉄道頭として京浜間の鉄道の敷設に尽力。生涯を鉄道に捧げた。
ちなみに、鉄道は、明治5年に新橋〜横浜間に開通。それより4ヶ月早く、品川横浜間を仮開業したのが最初といわれている。
写真:後を新型の新幹線が通るところに墓碑が立っている。鉄道の近代化を日々眺めてこられたことでしょう。

・松浦辰男(1843〜1909):明治時代の歌人。幕末の歌壇に一大勢力を築いた桂園派の歌風を守り、「桂園派最後の歌人」と呼ばれる。民俗学者、柳田国男(1875〜1962)の歌の師としても知られる。

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