home 品川宿百科 戻る

八ッ山橋(やつやまばし)

・資源No:137
・分類:観る(見処・風景)
・地域:品川地区
・住所:北品川4-25
・最寄駅:北品川駅
・備考:しながわ百景No.017

 ■資源プロフィール

・東海道と東海道線を立体交差させるために、明治5年(1872)に架けられた橋。
・現在のもえぎ色の橋は昭和60年(1985)に架け替えられたもの。
 
・ゴジラの上陸地点。
日本の映画史に残る名作「ゴジラ」で、ゴジラが上陸の第一歩を印したのは、八ッ山陸橋だった。

・「八ッ山」の地名は、この付近に海岸に突き出た洲が八つあったことに由来する。

・八ッ山橋:明治5年(1872)に鉄道が敷かれたときにかけられたのが初め。大正2年(1913)、昭和5年(1930)、昭和60年(1985)に架け替えられる。大正2年に架けられた旧八ッ山橋の親橋と高欄が保管されている。

・当初の蒸気機関車は馬力が弱かったため、鉄道の敷設にあたって、八ッ山から御殿山を切り通しにし、平地を走らせるしかなかった。このため、旧東海道が分断されることとなり、線路を越えるための橋が必要となった。これが、八ッ山陸橋であり、日本最初の跨線橋である。
 初代は木製で明治4年5月に架橋工事が始まり明治5年1月14日に完成した。その後、明治14年に木製から鉄製(コンクリート)になり、大正3年3月には幅10間(18m)長さ23間(42.3m)のアーチ形の鉄橋となり、昭和5年7月には14間(25.2m)に拡幅された。現在の八ッ山橋は昭和60年3月に架橋されたもので、アーチ型ではなくなった。
 市電が京浜電気鉄道(現、京浜急行)の品川停留所(八ッ山停留所、後に北品川と改称)に乗り入れしたのは大正13年3月29日のことで、京浜電鉄が高輪停留所(品川駅前)まで乗り入れができるようになったのは、1年後の3月11日であった。京浜電鉄が品川駅(現、JR)まで乗り入れできるようになったのは昭和8年4月1日のことで、専用の「八ッ山橋」(現在も使用)の架橋も必要となった。(月刊しながわニュース9月号 Vol.303より抜粋)

戻る

Copyright © 2012 Haguregumo.