ゼームス坂


□ 資源No : 434
□ 分  類 : 観る(見処・風景)
□ 地  域 : 品川地区
□ 最寄駅 : 新馬場駅
□ 住  所 : 南品川6丁目
□ 備  考 : しながわ百景No.038

■ 観光資源のプロフィール

・明治時代、南馬場に住んでいた英国人ゼームスが、当時浅間坂と呼ばれていた
 坂を、私財を投じて改修したと伝えられることから名づけられた。

J.M.ゼームス(1839〜1908)
・幕末にジャーデン=マディソン商会の長崎支社の社員として来日。
・明治5年(1872)に海軍省に入り、測量調査や航海術の指導を行った。
・日本人と結婚。生前から仏教に帰依し、墓は山梨県身延町の久遠寺にある。

ゼームス坂(浅間坂 あさまさか)
 JR大井町駅から都立大塚聾学校品川分校前を通って南馬場に出る道にある。この坂はもと浅間坂と呼ばれていて、非常に急な坂であったが、この坂下付近に住んでいたJ・M・ゼームスという英国人が私財を投じて緩やかな坂に改修した。それ以来この坂はゼームス坂と呼ばれるようになった。
 ゼームス氏は慶応2年(1865)来日し、明治維新後は海軍の嘱託となり、軍艦などの船舶の構造について指導し、日本や中国の沿岸を巡航して艦船の航行について建言した。明治41年(1908)死去。

■エンジュの並木のゼームス坂通り(しながわ百景No.038)

・坂には、ハリエンジュの並木道が続き、風情がある。
・JR大井町駅〜すずらん通り商店街を抜けゼームス坂下までの両側に植えられている。
・ゼームス坂のハリエンジュ。初夏に黄色かかった白い房状の花が咲く。
・新緑の頃も良い。

・ゼームス坂下の看板建築。杉浦八百屋が平成29年8月取り壊されました。
築100年以上の建物、個人が保存するには限界であったと持ち主の弁。
改築後は東小金井の東京建物園に移築される噂がありましたが、その話もなく、大井町の明治の面影がまた一つなくなりました。


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